Uncategorized

LED照明が省エネな理由

可視光はさまざまな電磁波のミックス

私たちが普段見ている光は、さまざまな波長を持つ電磁波がミックスされたものを目で見て認識しています。
波長の短い電磁波は青く見え、波長の長い電磁波は赤く見えますが、自然光はこれらが混ざり合って全体として白っぽい光として私たちの目に見えています。
白い光にプリズムをかざして虹のような七色に分かれるている写真を見たことがないでしょうか。
あれが白い光を構成する各々の波長の電磁波の正体ということになります。

波長が短い時、長い時

波長は300nm半ばよりもさらに短くなると人間の目では見えなくなり、紫外線→X線→γ(ガンマ)線の領域へと移行していきます。
逆に、波長が700nm半ばよりも長くなると、これも人間の目では見えなくなり、赤外線→マイクロ波→電波の領域となります。

LED照明が省エネな理由

照明器具は可視光の領域の電磁波を発生させ光を提供しますが、波長のどこかにピークが存在します。
白熱電球は400nm台の青色領域から700nm台の赤外域が混ざった光であり、この赤外域は人間には光として知覚されず皮膚で熱としてしか捉えることができません。
そのため、照明器具としては余計なエネルギーを赤外域で消費してしまっていて効率が悪いです。
蛍光灯は白熱電球よりはスペクトルの巾が狭いですが、それでも紫外域や赤外域でエネルギーを消費します。
その点LED電球はスペクトルのほぼ全てで可視光域にピークがあります。
紫外域や赤外域で無駄なエネルギーを消費せず、可視光のみを生み出すことができることから、他の照明よりも省エネであると言えます。
例えば、70Wの白熱電球が12WのLED電球に相当したりするのは、これが理由なのです。

イマ風の選択

筆者は、温かみがある(というより実際暖かい)白熱電球も、味があって嫌いではありませんが、最近は取り扱いのないお店も増えてきましたね。
白熱電球の光の発色に似せたLED電球も出ていますので、そちらを選択するのがイマ風でしょう。

ABOUT ME
ichiro.k
53歳。大手素材メーカーで複数の営業部門、複数のスタッフ部門を渡り歩き、50歳を過ぎて新規用途探索・製品開発に関わる。文系の学部卒で後にMBAを取得した超文系人間だが、周りが理系だらけの職場で長年勤務することで技術の「知ったかぶり」が得意技に。本ブログでも何となくわかったかのような技術ネタを、さわりだけご紹介し読者の方々の「知ったかぶり」度向上に貢献します。